生産性向上の手段
生産性にはいろいろな種類がありますが、一般的に生産性向上といえば、 「付加価値労働生産性」 の向上をいいます。理由は簡単で、付加価値労働生産性は1人当たりの 付加価値生産の上昇ですから、その上昇が、1人当たりの所得の上昇、個々人の生活の豊かさに直接つながる数字だからです。
ところで、生産は人間が資本を使ってやるものですから、生産性の向上にも「人間のサイド」と「資本のサイド」があります。解り易い例として物を運ぶこと、「輸送」における生産性を考えて見ましょう。
先ず人間のサイドを考えて見ます。歩いて運ぶよりも走って運ぶ、筋肉を鍛えて、より重いものを担げるようにする、といったことでも生産性は上がります。もう少し知的な、5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾:職場環境の改善運動)やQC活動(より合理的な仕事の仕方を考える改善活動)でも、かなりの生産性向上は出来ます。しかし人間の体力、気力、精神力には限度がありますから、そうした努力での生産性の向上にも限界があります。生産性を2倍に上げるの至難の業でしょう。
次に資本の面を考えて見ましょう。担いで運んで稼いだ金を少しずつ貯金して5千円貯め、中古の自転車を買います。途端に輸送の生産性は3倍ぐらい上がります。それで稼いで貯金して、今度は5万円で中古のモータバイクを買います。上り坂でも長距離でも平気で運べるようになります。それで金を稼いで今度は50万円で軽トラを買います。・・・・・。
こうして「仕事のために投下する資本」を増やすと、生産性はどこまでも上がります。一人当たりどれだけ資本を使っているかを「労働の資本装備率」といいます。中古自転車なら、この人の「資本装備率」は5千円、中古バイクなら5万円、軽トラなら50万円です。経験的には、「資本装備率」を上げるとほぼ比例的に生産性が上がると言われます。
生産性向上には「資本支出」が必要です。資本を支出して設備を高度化すれば、汗水たらさなくても生産性が上がります。しかし、そのためには、先ず資本を蓄積しなければなりません。さらにそうした資本設備を活用できる前提は、新しい高度な資本設備を開発する人間サイドの努力(輸送ならば、たとえばリニアモーターの開発など)と、もうひとつ、新しい高度な設備を使いこなすための人間サイドの教育訓練といった「人間サイド」のたゆまぬ努力がなくてはなりません。
やはり、社会を豊かにするための付加価値生産性の向上は、人間と資本(資本設備)の、巧みな組み合わせ(協力関係)で進歩するもののようです。
生産性にはいろいろな種類がありますが、一般的に生産性向上といえば、 「付加価値労働生産性」 の向上をいいます。理由は簡単で、付加価値労働生産性は1人当たりの 付加価値生産の上昇ですから、その上昇が、1人当たりの所得の上昇、個々人の生活の豊かさに直接つながる数字だからです。
ところで、生産は人間が資本を使ってやるものですから、生産性の向上にも「人間のサイド」と「資本のサイド」があります。解り易い例として物を運ぶこと、「輸送」における生産性を考えて見ましょう。
先ず人間のサイドを考えて見ます。歩いて運ぶよりも走って運ぶ、筋肉を鍛えて、より重いものを担げるようにする、といったことでも生産性は上がります。もう少し知的な、5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾:職場環境の改善運動)やQC活動(より合理的な仕事の仕方を考える改善活動)でも、かなりの生産性向上は出来ます。しかし人間の体力、気力、精神力には限度がありますから、そうした努力での生産性の向上にも限界があります。生産性を2倍に上げるの至難の業でしょう。
次に資本の面を考えて見ましょう。担いで運んで稼いだ金を少しずつ貯金して5千円貯め、中古の自転車を買います。途端に輸送の生産性は3倍ぐらい上がります。それで稼いで貯金して、今度は5万円で中古のモータバイクを買います。上り坂でも長距離でも平気で運べるようになります。それで金を稼いで今度は50万円で軽トラを買います。・・・・・。
こうして「仕事のために投下する資本」を増やすと、生産性はどこまでも上がります。一人当たりどれだけ資本を使っているかを「労働の資本装備率」といいます。中古自転車なら、この人の「資本装備率」は5千円、中古バイクなら5万円、軽トラなら50万円です。経験的には、「資本装備率」を上げるとほぼ比例的に生産性が上がると言われます。
生産性向上には「資本支出」が必要です。資本を支出して設備を高度化すれば、汗水たらさなくても生産性が上がります。しかし、そのためには、先ず資本を蓄積しなければなりません。さらにそうした資本設備を活用できる前提は、新しい高度な資本設備を開発する人間サイドの努力(輸送ならば、たとえばリニアモーターの開発など)と、もうひとつ、新しい高度な設備を使いこなすための人間サイドの教育訓練といった「人間サイド」のたゆまぬ努力がなくてはなりません。
やはり、社会を豊かにするための付加価値生産性の向上は、人間と資本(資本設備)の、巧みな組み合わせ(協力関係)で進歩するもののようです。